『さくら』で彗星のように華やかなデビューを飾った西加奈子の第4作にあたる長編小説。

海賊が跋扈する17世紀半ばのカリブ海。スペインの財宝船を奪うべく、百戦錬磨の英国私掠船船長が繰り広げる激闘。

矢吹由利子、桑田旭子、弘野香子の花園学園二年生仲良しトリオは試験休みに温泉へ。そこで三人は知り合いの芸能プロ社長と会う。

本書は、皆様に笑って戴くための一冊なのです。

妖怪を具現化し理想郷を作るという、カルト集団・有鬼派の暴挙を阻止するため、戦い続けた美袋小夜子ら妖怪ハンターたち。

轢き逃げで一人息子を喪い、妻にも先立たれた作家の成田正隆は、妻の郷里・佐賀へ、傷心を癒す旅に出た。

沖縄本島沖の孤島―水波照島にあるヒラモリ電器の保養所で開かれたクリスマスパーティー。

十二月。クリスマス前の賑わうショッピングモール。

十一月。文化祭実行委員を務める琴葉と棚彦。

夏の終わり、僕は裏山で「セミ」に出逢った。木の上で首にロープを巻き、自殺しようとしていた少女。

浅見光彦の眼前で、女神に扮した美女が転落死した!年に一度の“御堂筋パレード”。

引退後、燃えつき症候群による鬱状態のホームズをみかねたワトスンは、思い切ってアメリカの旅へと誘う。

四月吉日午前三時の爆破決行を予告する手紙が、国鉄総裁宛に届いた。

奈良の山中の村で、珍しい雨乞いの儀が行なわれるという、村に豊かな水をもたらす湖には水魑という神様がいるとも―。

東京でインテリア・アートの販売員をするOL、真紅。仕事に挫折し、母親の待つ故郷に帰るべきではないかと悩んでいたある日。

近代日本美術の父・岡倉天心の直筆画が発見された!?「筆を持たない芸術家」と呼ばれた天心の実作はきわめてまれだが、神永はズバリ、破格の値をつけた。

追われる男と待ち続ける女!10年の空白を超えて、ひとつの情念が燃え上がる!那覇を舞台にかつて愛し合った二人の劇的な再会は、駆け抜ける台風のように激しく、そして…!甘い香りとダンディズム漂う、佐々木譲のハードボイルドサスペンス。

武家の非情な掟の世界を端正な文体で描き、直木賞を受賞した表題作。

男が刺し殺された。さっそく探索に取りかかった文之介と勇七は、人探しのために上方からやってきた旅篭の客だと突きとめる。

今、売り出し中のエンターテインメント作家による書き下ろし最新作。

その執拗なまでの観察眼で対象に肉迫する作家・大岡昇平の散文精神は、愛好した推理小説を実践する際にも、その威力を遺憾なく発揮した。

遭難死した夫の追悼登山に行った早坂知恵と山岳ガイドが刺殺体となって発見された。

原子力潜水艦内で乗組員多数が謎の攻撃により変死、アメリカ海軍は海底基地に調査員を派遣する。

身代金の要求額は、10億円―。大ؤ

大手都市銀行の行員3人がさらわれる誘拐事件が発生した。身代金要求額は10億円。

長年の旅と探求がこの作家にもたらした、深沈たる一滴、また一滴―。

全国の相棒ファンをうならせ、日本民間放送連盟賞ドラマ優秀賞を受賞した「バベルの塔」をはじめ、滑稽ながら深刻な夫婦愛を描く「Wの悲喜劇」、薫の男の涙が読者の涙腺を刺激する「裏切者」、日本版CIA設立という壮大な舞台を背景とした「サザンカの咲く頃」など、名作中

不況のさなか、ようやく警備会社に再就職できた中年男四人が命じられた、老人と可憐な少女のガード。

新作の撮影中に謎の失踪を遂げた鬼才の映画監督・大柳登志蔵。

警視庁捜査一課特殊捜査班、通称SITに所属する“交渉人”宇佐木玲子は、休暇届を出して向かった羽田空港で見覚えのある若者の顔を見つける。

突然かかってきた一本の電話。亡くなった兄・直道が生前入信していた新興宗教について聞きたいという。

早池峰山、カッパ淵、曲り家…。

『バッテリー』『ガールズ・ブルー』で、若者の気持ちを透明感溢れる筆致で描いた あさのあつこが、江戸を舞台に紡ぎ出した青春「時代」ミステリー。

同期の女の子を呼んで開いた週末の鍋パーティー。みんなを送り出した翌朝、部屋には、女物の靴が一足。

人類の命運を握る悪意に対抗するのは、この街に偶然集結した人々の小さな勇気。

中年になったって冒険心は変わらない。

若き名執権・北条時宗が闇に葬り去った驚愕の真実とは?北九州大学の考古学者、馬渡俊が九州の海岸で棒状の物体を発掘した。

継母に疎まれている彼女は悪夢に苦しめられていた。それは、過去にあった実母の死の記憶。

江戸、四代将軍家綱の御代。ある「プロジェクト」が立ちあがった。

1986年10月、あの忌まわしき“六軒島大量殺人事件”が再び繰り返されようとしていた。

クラスで一番地味な高校生である阿武隈川道子は、2年生で初めて携帯電話を手に入れた。

六欲滅失を誓うマントラ唱和、過去の罪を詰られる懴悔の行、全裸で赤子や動物になりきる自我滅失の行…。

乱れる髪、墨を塗ったような隈、黄色く澱んだ白目。

妻の病を治したい、子供を一流中学に入学させたい…。

他人のテントの中で発見された寝袋入りの刺殺体の異常さに、山屋刑事・道原伝吉の背筋に亜寒が走った。

ダラはある夜、パーティでイエールを紹介された。

阿佐ヶ谷ガード下の居酒屋“善次郎”に転がり込んできた十六歳の美少女は、かつての常連客の娘だった。

本シリーズの特徴は、話がつぎつぎに些末な方へ、否、多方面へと逸れていくために、なかなか話が進まない、本題が何であったかを忘却してしまう、もともと本題などない、というまさに人間の思考、人間の会話、人間の会議、人間の委員会、人間のワーキンググループ、人間の国会

橋の上からテストを紙ヒコーキにして飛ばしているバカ田トリオ。

著者の傑作ショートショート14話+巻末に読みごたえ◎の短編1話を収録。どれからよんでもおもしろい。

競売会で競り落とした一冊の古書から、ある屋敷に財宝が隠されていることが明らかになった。

1921年、コンチネンタル探偵社を辞めたサム・スペードは、サンフランシスコに自身の探偵事務所を構えた。

法廷を舞台に渦巻く陰謀、緻密な頭脳戦、前代未聞の巨額訴訟の幕が開く!新人弁護士・水戸裕介のもとに事故死した夫の損害賠償を求める妻が訪れる。

実の父親を自殺に追い込んだドラマ界の帝王・仁科を蹴落とすため、テレビ制作会社のプロデューサー・唯は、累計発行部数500万部を超える大ベストセラー小説のドラマ化を画策した。

郊外の住宅地に住み、子どもとともに平均以上の生活をしているエロイーズ。

殺人の現場を目撃したと告げる匿名の手紙を受け取った埼玉県隈ケ谷署は、半信半疑で動き始めた。

保安官候補の選挙参謀が、密室状態の丸太小屋で殺害された。第一容疑者は、発見者で選挙のライバルでもあるレンズ保安官。

「手を下さなければ殺人ではない。

「パスワード」シリーズ スペシャル外伝!誰もがその勢いを止められない天衣無縫にして大胆不敵な「暴走推理」の神岡まどかが不必要なまでにパワーアップして事件解決に右往左往。

遺体の身元はつかめない。盗聴器を仕掛けた犯人も二重スパイも見つけられずにいる。

モスクワの英国大使館内で男の遺体が発見された。顔面は後頭部からの銃弾で消失、右手の指紋も消されていた。

「私ったら、死んじゃったのかしらねえ」長崎屋が大火事に巻き込まれ、虚弱な若だんなはついに冥土行き!?三途の川に着いたはいいが、なぜか鳴家もついてきて―。

涙なくしては読めない宮部ワールドの感動巨編！ 讃岐国、丸海藩――。この地に幕府の罪人・加賀殿が流されてきた。

加賀様は悪霊だ。丸海に災厄を運んでくる。

最後のレコーディングに臨んだ、売れないロックバンド。「いい曲なんだよ。

なんだか妙に仲のいい、香緒里と友徳姉弟。浮気のあげく家出してしまった父・和志とその愛人・花さん。

たったひとりで県立坂越高校文芸部を守る、ハカセこと河本博士に春が来た。なんと、可愛い新入生が入部してきたのだ。

「飯田さん―いらっしゃいませんか?警察のものなんですけど」相手が『飯田さん』と呼びかけたことに、志穂はぎくりとした。

「お正月になるとね、なにもかもいったんチャラになるんだよ」―30歳目前、彼氏なし。

修学旅行先で、真夜中に目を覚ました少女は、左手の小指に巻かれた赤い糸に気づき、その糸をたどっていくが…(「赤い糸をたどって」)。

ひきこもり青年の「悪魔祓い」を頼まれた男と、一瞬にして三〇〇億円の損失を出した株誤発注事故の原因を調査する男。

200余篇の生と死と愛の物語。

地方都市の大学で起きた異変。浮気を重ねた男たちが次々に不審な死を遂げた。

瀬戸の海と山に囲まれた懐かしいまち・潮ノ道にはちいさな奇跡があふれている。こころ優しい人間たちとやんちゃな客人が大活躍。

脳天唐竹割り、四方斬り、眉間割り、潜り袈裟…。一流の舞に似た、厳しく美しい剣のかたち。

自衛隊演習場で、新兵器の実験中に暴走事故が発生。的場一佐率いる第三特別混成団が約460年前の戦国時代に飛ばされてしまう。

オカリナの音が聞こえると、子供たちが消える―そんな都市伝説が広がるなか、中国系地下銀行から数百億円のプール金が紛失した。

地元を出て東京の一流企業に入ったものの1年も経たずに辞めてしまった健太郎は、刺激のある仕事を求めて「何でも屋」に飛び込んだ。

精巧優美な粟田焼に取って代わり、清水焼を京焼で一番にする――焼物問屋の長左衛門は野望実現のため、粟田随一の陶工・喜助を引き抜き、十五歳の八十松を見習いに付ける。

遊郭の打ち壊しが起こり、闕所物奉行、榊扇太郎は競売の入札権を持つ天満屋とともに後始末にあたる。

三谷葉子は確固たる殺意を秘めて

欲望と孤独に縁取られた都市に暮らす女たちが、ふとしたきっかけから、殺人事件を招き寄せる。

渋谷のクラブで十五人もの惨殺死体が発見された。客や店員が死ぬまで斬りつけ合ったというのだ。

法律事務所長・北見貴秋は、ドラッグ依存症による二ヵ月の入院療養から戻ったその日、幼馴染みの作家・今川が謎の死を遂げたことを知る。

誇大妄想にとりつかれたホームレス、どうしようもなく狂気に惹かれる14歳。

時は平安。京に上った東国の長者が妻と荒れ果てた邸宅に宿を取った。

嫁の実家の料亭の副社長として、飾り物のような日々を送る坂石浩季。

想いは人知れず、この世の終わりまで滾り立つ―。死んでもいいと海を漂う茉莉香に、虚空を彷徨う大鷲が語りかける。

誰も知らない場所行きの列車が、いま、目の前で動き出す―なつかしくなる、旅に出たくなる、じんわり切ない大人の青春小説。

部下の白石の無能ぶりに卒倒し、病院に運ばれた黒川刑事。

「家族」のかたちが見えればいいのに。壊れはじめたら、すぐに分かるから。

イギリスの田舎町。病弱なマシューは、優しく利発な姉に守られ、幸せな少年時代を過ごした。

要人暗殺に失敗し、母国イギリスへ逃げのびてから3年。ドイツへ再入国し、暗殺の機会をうかがっていたところ、大戦が勃発した。

11歳のあたしは、イギリスの片田舎で、化学実験に熱中する日々をすごしてる。

廃棄物の不法投棄で摘発された解体業者・保津間興産は、毛利谷一家の企業舎弟。

織田家馬廻役として、禄高五十石に過ぎなかった山内一豊が異例の出世を遂げた陰には、妻・千枝の内助の功があった。

“眠れる龍”が目覚めるとき、日本は崩壊する!東北で見つかった超巨大逆断層―。

姫川玲子が新しく捜査本部に加わることになったのは、ひとりのチンピラの惨殺事件。

海辺の町に暮らす二人の少年。それぞれに、決して幸せとは言えない家庭の事情があった。

1992年秋。17歳だった私・友彦は両親の離婚により、隣の橋塚家に居候していた。